2012年10月24日

倖田來未「Go to the top」

(楽曲レビュー)
1.Go to the top
 結婚・出産後初のシングル表題曲。ピコピコ音に代表される打ち込みの音をバックに力強い歌唱を聴かせてくれます。リリースのタイミングがタイミングなだけにやはり未来を・前を見据えたような内容の歌詞になってますね。楽曲やジャケットなどから判断するにLady GaGaの模倣という印象も少なからずあるんですが、まあ曲としては十分良い出来に仕上がってると思います。いわゆる合格点の出来という感じで。

2.darling
 アコースティックギターが中心の生演奏バックのバラード。何と言いますか、こういう楽曲を発表する自体が彼女の彼女たる所以と言う、その一言に尽きます。

3.Go to the top [DJAKi ASY Remix]
 表題曲のリミックス。歌唱よりもトラックが前に出ていますね。まあリミックスだから当たり前ですが。

(総評)
 根本的な部分は結婚前と特に変化ない、と感じさせるシングルでした。まあそれで良いと思いますが。やはりどこか突っ走っていないと彼女ではないと思うので、そういう意味では1.よりも2.の方が面白い内容かもしれません。ただ以前のように業界のトップをまた走り始めるというイメージは全く掴めませんでした。まあその方がむしろ自然なのかな、とも思いますが…。
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2012年10月23日

ティーナ・カリーナ「あんた」

1.あんた
 いま関西でもっとも話題になっていると言われているのがこのティーナ・カリーナの「あんた」という曲です。あんまり個人的にはまだそんな実感がなかったりもしますが、これから更に話題になっていくのは確実ではないかと思います。関西弁の歌詞が聴く人の共感を呼んでいるということで、実際その通りなんだと思いますが自分が聴いた感じではJUJUが歌いそうな曲を関西弁にカバーしたような、そんな印象でして。でもやっぱり良い曲ですよね。彼女くらいの綺麗な歌声と編曲、あるいはネイティブな関西人だからこそ自然と感じさせる歌唱がそうさせてる部分もありますが、これだけ関西弁がオシャレに感じる曲は今までになかったと思います。「恋のつぼみ」「トイレの神様」「大阪LOVER」など、そういう歌詞のJ-POPも数年に1回はヒットしている現在ですがやはりいずれも関西らしい”コテコテ”という印象は拭えない部分があったと思うので。そういう意味では聴き手に新鮮さを与える楽曲ですね。そしてそういう曲がロングセラーを記録するのかなとあらためて感じます。実際有線ではここ最近リクエストがかなり増えているという話らしくて、ラジオ局でもパワープッシュとしてオンエアされる機会が多くなっているそうです。仮に1度聴いただけではピンと来なくても、多分何度も聴いていくうちにしみじみと良い曲だなぁと思わせる、そんな感想を抱く人が多くなるような気がします。やはり恋愛経験を持つ女性の方が共感できる割合は高くなるでしょうか。いずれにしても今の時期にこういう歌手の存在はすごく貴重な気がします。あまり興味がない人でもYoutubeでフルPVがアップされているわけですし、まずは聴いてみることを素直にお薦めしたいです。
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2012年10月22日

小野恵令奈「えれにゃん」

(楽曲レビュー)
1.えれにゃん
 1stシングルが「えれぴょん」、2ndが「えれにゃん」。舐めてるのかというツッコミが方々から起きていることは容易に想像できます。そういえば昔”なめ猫”というのが流行ってましたね。前作に続きSmileRが作曲・編曲担当。やけにボーカロイド曲っぽいアレンジだなぁと思いましたが、実際そういう人らしいです。普通に初音ミク辺りに歌わせても違和感全くなさそうですね。

2.嗚呼、素晴らしきニャン生
 わざわざオスとメスで声色を変えて歌っております。表題曲以上に歌詞にはネコっぽさ全開。なかなかの珍曲ですが、これはオリジナルではなくGUMIと鏡音レンのデュエットソングだそう。つまりはボーカロイド曲のカバー。まあ今シングルでカバーするにはナイスタイミングだと思います。

3.千本桜
 こちらも初音ミクに歌わせていることでお馴染みのボーカロイド曲のカバー。ちなみに個人的にはボーカロイド関連で一番好きなのがこの曲だったりします。というわけで私としては初音ミクVer.に軍配を上げたいかな、と思いました。この人の歌唱も大変うまく、声質も上々で良いですけどね。

(総評)
 この人はボーカロイド路線で売り出すんでしょうか。それともかわいい動物路線で売り出すんでしょうか。本人がどう思ってるのかどうかは知りませんが、どちらの路線に突き進むとしても止めるなら早いうちに止めた方がいいと思います。まさか吉木りさをライバルとしているとか、そんなオチではないでしょうね?(参考動画)なんていう感じでツッコミを入れる点で考えると実に面白いので、ある意味次作も楽しみにしたいです。
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2012年10月20日

工藤静香「キミがくれたもの」

(楽曲レビュー)
1.キミがくれたもの
 今年ソロデビュー25周年を迎えた工藤静香の4年ぶりの新作はなんと絢香が楽曲提供。アニメ『FAIRYTAIL』のタイアップまでついてかなり力入ってます(ちなみにアニメタイアップはドラゴンボールGTの「Blue Velvet」以来15年ぶりなんだとか)。楽曲は打ち込みの音をメインにピアノやストリングスの音が色を添えるバラード。絢香っぽい楽曲をそのまま工藤静香が歌っているという印象もあります。全体的にはやや上ずり気味な感じもしますがかなり綺麗な歌声で歌っていて、おだやかな楽曲だけあって時折見せる激しい声で歌う場面がないのは個人的にちょっと物足りなかったりしますが節目にふさわしい楽曲には十二分に仕上がってるように思います。

2.ガラスの花
 本人作詞曲。こちらは打ち込み音なしで完全にピアノとストリングスがメイン。表題曲も含めて、なんとなくジブリの映画あたりで流れていても違和感のない内容。ちょっと崇高な雰囲気もあるでしょうか。

3.バロックバール
 上2曲とは全く違うバンド演奏メインのロックナンバー。工藤静香の真骨頂はバラードよりもこっち路線(「Blue Rose」「メタモルフォーゼ」辺りが該当)だと個人的には思っているので、こういう曲が今の年齢になってもあらためて新しく収録されていることがとても嬉しかったりします。作詞:松井五郎というのも実に目慣れた感じで高ポイント。ただ迫力はどうしても昔と比べて落ちてはいますね。まあブランクもあるので仕方ないことですが。

(総評)
 工藤静香のシングルをレンタルしたのはそれこそ個人的には「きらら/in the sky」以来14年ぶりじゃないかなぁとも感じましたが、作品としての質は予想以上に良かったと思いました。子育ても多少は落ち着く時期に入ってると思うので、今後はまた音楽活動も精力的にこなしていくことになるのかもしれませんね。もっともこの人の場合画家としての活動も著名なので、どっちの方に力点を置くかという面もありますが。
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2012年10月14日

May J.「Rewind」

(楽曲レビュー)
1.Rewind
 彼女の本来のジャンルはR&Bなんですがこの曲はPS3「時と永遠- トキトワ-」タイアップということもあってか打ち込みの編曲に長調のメロディーで、ある意味所属レーベルであるエイベックスらしい内容と言えます。ですが声の伸ばしなんかはいかにもそのジャンルにいる歌い手らしさを見せる歌唱になっていて良いです。普段彼女の曲をあまり聴かないので他の曲との比較は出来ないんですが、こういう曲でも歌の上手さを感じさせるというのはなにげに凄いことではないのかなと思いました。

2.Back To Your Heart(English Ver.)
 なんとfeat.Daniel Powter名義。普通に英語でデュエットしております。作曲も外国の方なので完全なる洋楽ですね。曲に関しては曲そのものよりも2人の歌唱に酔うことが出来るような、そんな印象。

3.Summer Breaker
 今回の3曲の中ではもっとも洋楽らしいナンバー。ある意味2曲目よりも。アップテンポのダンスナンバーという印象。大体R&B系の女性歌手が夏をテーマにしたアップテンポの曲を歌うとこういう出来になるよね、という典型。CMソングっぽいサビですが実際CMソングらしいです。

(総評)
 というわけで彼女の歌唱力が非常に発揮されている作品でした。この手のジャンルが好きでなかったら手が伸びない楽曲群かと言われると、案外そうでもないと思います。ただやっぱり名前が分かりにくいですね。MAY'S、May'n、May J.。このかぶり方はもう少し何とかならないのかと個人的には思うのですが(汗)。
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2012年10月13日

Sexy Zone「Sexy Summerに雪が降る」

(楽曲レビュー)
1.Sexy Summerに雪が降る
 すごいタイトルですね。ここまで季節感が見えないタイトルは初めて見たかもしれません。で、楽曲の方はどうかというとこれもなかなかの内容で、まあ一言で言うと”鐘の音が目立つクリスマスソング”なんですがリリースの時期も早過ぎますし…、なんともはや。オーストラリアなど南半球をイメージしてる部分もあるかもですがそこでもクリスマスは12月24日なわけですし。そんな今回の曲を作詞したのはこの道35年になる三浦徳子女史。メチャクチャ大物です。全体としては最後のセリフ含めて突っ込みどころ満載、もといバラエティ豊かな内容で楽しめる曲に仕上がっていると思うので比較的ハマりやすいナンバーではないでしょうか。

2.キミのため ボクがいる
 サビの歌詞みたいに世間がうまいこと回るとはとてもじゃないけど思えないのですが、というのがこの曲を聴いての感想です。楽曲としてはライブでも比較的盛り上がりやすそうなポップな内容。

3.雨だって
 この曲だけ"Sexy Boyz"名義。なんとなく”純情”という言葉が似合う曲。

4.ベイサイドエレジー
 タイトルから察する通り歌謡曲風の楽曲。曲の進み方・メロディー・歌い方、全てにおいてものすごく「青春アミーゴ」っぽい仕上がり。サビの歌詞を見る限り実際それを意識してそうな感じですね。あとセリフが棒読みっぽく聴こえるのはもう少し何とかした方が良いのではないでしょうか。

(総評)
 正直格好いいとはとてもじゃないけど思えない楽曲群でしたがその分(?)インパクトに残りやすいので自分としてはこちらの方がありがたいです。しかしこの路線で突き進むというのもなかなか面白いですね。次作も楽しみにしたいです。
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2012年10月11日

中島みゆき「恩知らず」

(楽曲レビュー)
1.恩知らず
 ドラマ『東京全力少女』に起用されている今回の新曲ですが、5分超の曲が近年の彼女で目立つ中3分9秒という破格の演奏時間。その中身はフォーク・ロック・ブルース・歌謡曲どのカテゴリに属していても間違いなく上位に入る文句なしの内容。一つの楽曲からこれだけの要素を感じ取れることも滅多にないと思います。また力強い声質は全く違いますが楽曲的に言うと初期の中島みゆき作品を思わせる部分もありますね。ここ10年の彼女の作品の中では一番好きな部類に入る曲かもしれません。文句なしの名曲。

2.時代−ライヴ 2010〜11−
 かの名曲のライブバージョン。冒頭のアカペラ歌唱は鳥肌モノ。

(総評)
 中島みゆきの凄さをあらためて垣間見た作品でした。曲が短い分ある意味「地上の星」「銀の龍の背に乗って」以上の凄さを持っている作品かもしれません。30年前に彼女が現在もここまで第一線で活躍していたことを想像できていた人も多いかとは思いますが、それと同様に今活躍している若手のアーティストが30年後ここまで凄い作品を生み出せることが出来るかどうか。そんなことも思わせる作品でした。
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2012年10月10日

福山雅治「Beautiful Life」

(楽曲レビュー)
1.Beautiful Life
 年々この人が描く楽曲はスケールが壮大になっているような気がするのですが、この曲も編曲などはそういう印象がやや強め。数年前だったらもっとアコースティックなアレンジになっていたと思うのですが。歌詞はいわゆるプロポーズ的な内容をそのまま言の葉にしたような印象で、なんとなく福山雅治級のイケメンだから許されるとも言えなくもないややクサい内容にも思えたり。でも実際自分が女性として彼みたいな男性にこの歌詞のような感じに口説かれたらやっぱり惚れてしまうんだろうなぁと思います。あくまでも”福山雅治みたいな”というのが大きなポイントですが。

2.GAME
 こちらは格闘技をイメージしているようにも思える、特にギター演奏が熱い内容に仕上がっている楽曲。文句なしに格好いい曲ですね。良いです。

3.Girl 2012
 1992年発売のアルバム『BOOTS』収録曲のリメイク。

4.Beautiful life (Sing with the piano ver.)
 表題曲の編曲違い。ピアノの演奏となぜか鳥のさえずり。これだけが響き渡るアコースティック・バージョン。朝の目覚めにはピッタリというイメージなんでしょうか。でもこれだけ静かだと子守唄になりそうな気もしますが。ちなみにワンコーラスだけで終了。

(総評)
 なんだかんだで今年の福山雅治の定番曲になりそうな気はしました。前作「生きてる生きてく」よりも、特に女性からの支持は高くなるのではないでしょうか。個人的には「GAME」の方が好きかな、とは思いますが。
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2012年10月09日

livetune「Transfer」

(楽曲レビュー)
1.Transfer
 ボーカロイド界隈ではお馴染みのlivetuneが中島愛をゲストボーカルに迎えた楽曲、ということでいいのでしょうか。あまり同人音楽を個人的に聴かないので分からない部分は多々あるのですが、この曲に関して言うと電子的なサウンドに乗せられる中島愛の歌声が美しいという印象がとても強いです。PVのアニメーションはなんだかカオス感が凄いですがインパクトは強いですね。場面の移り変わりがかなり激しくて、絵コンテの数が尋常じゃなく多そうな気がしました。

2.Sign
 Yun*chiがゲストボーカルの作品。歌い出しを始めとして、歌い方がロックを歌う時の持田香織っぽいです。サウンドやメロディーよりその歌声の方がインパクトありましたね。全体的にはこれもあまり癖がなくて聴きやすい良曲だと思います。

3.Transfer(Avec Avec Remix)
 原曲とはかなりアレンジが変わっています。そっちにあった爽やかでスムーズな流れがこちらでは止まり気味で個人的にはあまり…。

(総評)
 何と言えばいいのか分からない作品ではありますが、両曲とも普通に聴きやすくてスムーズに耳に入る作品であることは間違い無いと思います。作曲家名義でCDを出して、本来主役であるべき歌い手が脇役に回る感じなんでしょうか?でも初音ミクだと確実にそちらの方が目立っているような。これを単純に歌謡曲に当てはまると「筒美京平 feat.太田裕美」みたいなものなんでしょうか。それも全く違うんでしょうけど。ただいずれにしても楽曲の内容は良いので、その点に関しては上々の内容と言って良いのではないでしょうか。
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2012年10月08日

Dragon Ash「Run to the Sun/Walk with Dreams」

(楽曲レビュー)
1.Run to the Sun
 Dragon Ashは時期によって全く違う雰囲気の楽曲を作っている印象があるんですが、この曲はまさに今のDragon Ashらしい作品と言うべきなんでしょうか。日本語のLyricを重要視したミクスチャーロックサウンドといった趣で、とにかくストレートに言葉が耳に響く曲。彼らが奏でるラップのない曲以外でこれだけ歌詞に感じ入った曲は個人的には初めてかもしれません。名曲と言っても差し支えないでしょう。

2.Walk with Dreams
 今年4月21日に若くして亡くなったベース担当のIKUZONEが生前レコーディングに携わった最後の曲。こちらは15年くらい前からずっと続いてる、歌詞のスケールの大きさが印象に残る楽曲。曲もさることながら、その内容に即したようなPVもよく作られていて、後世に残る曲に十分仕上がっているようなナンバーだと思いました。

3.Run to the Sun "RockStar mix"
4.Walk with Dreams "Live On"

 両トラックとも編曲を変えたミックスバージョン。3.のリミックスはI.N.A(hide with Spread Beaver)、4.はToshiya(DIR EN GREY)が担当。前者はさらにロック色強め、後者はやや不気味な内容にした、いかにも担当者らしい内容という印象。

(総評)
 Dragon Ashの楽曲をこうしてシングルとして聴いたのは個人的に10年ぶりくらいになってるかもしれないですが(汗)今年置かれている状況を考えるとやはり色々と感じ入ることが多くなってしまったりもして…。でもそういうこと関係なしにすごく良い作品だと思いました。特にここ10年くらいの曲はとっつきにくい曲も結構あった印象もあって、それだけに今まで以上にすごくストレートに胸に響きやすい2曲だったようにも感じます。Dragon Ashの良さを再認識できた、自分としてはそういう作品でした。
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